〇油彩画(油絵)の画材紹介


油絵に必要な画材は大きく分けると次の5種類です。

◇[絵具] ◇[油(オイル)] ◇[筆類] ◇[パレット] ◇[キャンバス]

これだけあればすぐにも絵が描けますが、実際にはこれに下描き用の画材や、片付けのための用具が加わります。

◇絵具

 チューブ入りで売られています。できるだけ混色のない純粋な顔料で作られた基本色をそろえましょう。
 基本色があれば後はほとんどの色が混色で作ることが出来ます。
 あるぷでお勧めの基本色を表にしてみましたので参考にしてください。
白系 ☆シルバーホワイト ☆チタニウムホワイト
◇ジンクホワイト
黄系 ☆カドミウムイエローレモン ☆イエローオーカー
○カドミウムイエローライト ○ローシエンナ ○オーレオリン
◇カドミウムイエローオレンジ
赤系 ☆バーミリオン ☆カドミウムレッドミドル
☆カドミウムレッドディープ ☆クリムソンレーキorカーマイン
◇ピンクマダー
青系 ☆ウルトラマリンブルーディープ ☆コバルトブルー ☆セルリアンブルー
○プルシアンブルー ○インディゴ
◇コバルトターコイズ ◇マンガニーズブルー
紫系 ☆コバルトバイオレッドライト
○モーブ
◇マースバイオレッド
茶系 ☆バーントシエンナ ☆バーントアンバー ☆ライトレッドorテラローサ
○ローアンバー
黒系 ○アイボリーブラック ○ピーチブラック ○マースブラック
☆是非持っていて欲しい ○持っていてほしい ◇持っていてもよい

◇油(オイル)

 油絵で使ういわゆる「油(オイル)」は、主に植物性の乾性油+樹脂+揮発性の薄め液の混合液です。
 基本的にはこれらの油とその調合の割合を、描く段階によって使い分けてゆきます。
 チューブ入りの絵具はあらかじめ乾性油(主にポピーオイル)で練られているため、それ自体安定した色材です。
 そのままの状態で使う場合もありますが、さらに表現の幅を広げたり、油絵具そのものの特性を生かすために、各種「油(オイル)」が必要とされます。
乾性油 ☆リンシードオイル or ポピーオイル
揮発性油 ☆テレピン or ペトロール
重合乾性油 ◇スタンドオイル ◇サンシックンドオイル
樹脂 ○ダンマル ○コーパル ○マスチック
◇ベネチアンテレピンバルサム ◇アルキッド系合成樹脂
調合溶き油 ○ペインティングオイルスペシャル or ネオペインティングオイル
☆是非持っていて欲しい ○持っていてほしい ◇持っていてもよい

◇筆類

 筆は豚毛・その他の獣毛・ナイロンなどががあります。
 厚塗りの印象派風の絵では豚毛の平筆とフィルバードと呼ばれる丸平筆がよく使われます。
 古典技法などでははテンやリスなどの繊細な獣毛を使った筆を多用する場合もあります。
 筆についた絵具は簡単には洗い落とせないので、筆はたくさんあるほど良いでしょう。
 初心者でも最低10本はほしいところです。  大きな面積を一度に塗れる平刷毛などもそろえておきましょう。
 筆のほかにナイフも使います。ペインティングナイフといい、パレット上で絵具を練ったり、これで直接描いたりもします。
 他にパレットナイフというお掃除専用ナイフもあります。

◇パレット

 市販のパレットは木製とプラスチック製のもの、使い捨ての紙パレットなどもあります。
 用途に応じて好きな大きさを選びましょう。  持ち運ぶなら折りたたみ式。アトリエで使うならすこし大き目のものの方が使いやすいでしょう。
 パレットは板状の物である程度の硬さがあれば何でも使えるので、自作する方もいます。
 アクリル板や木の板を四角く切っただけでも立派なパレットです。DIYしてみるのも楽しいかも知れません。

◇キャンバス

 キャンバスとは本来布のことですから、木枠に布を張って白い絵具を塗ったものをキャンバスと呼びます。
 油絵はキャンバス以外にも板や紙、ガラスなどに描く事も出来るので、それらを総称して「支持体」と呼んでいます。
 キャンバスは市販されています。もちろん自作することも出来ます。

◇その他には

 筆を洗うための筆洗(ブラシ・クリーナー)、布(ウエス)、下描き用の木炭、メディウムを入れる油壺又は小皿などが必要です。