〇日本画の画材紹介

 落ち着いた風合をもつ絵具や和紙など、日本画の画材には素材そのものがもつ独特の魅力があります。
 近年、表現技法も多様化し画材も多彩になってきました。
 ここでは基本的に使われるものを紹介いたします。

◇絵具

○胡粉(ごふん)
 牡蠣などの貝殻が原料で、古くから白い絵具として使われています。
○水干絵具(すいひえのぐ)
 天然の黄土などを水洗・精製したものや、白土や胡粉などに化学染料を定着させたものなどがあり、粒子も細かく制作の下地にも使われます。
 板状のかけらになっているので使うときは乳鉢などで砕いてすりつぶしてから使います。
○岩絵具
 天然に産出される鉱物から砕いてつくられた「天然」、人工的につくられた「新岩」・「合成」など種類があり、日本の伝統色独特の色合いがあります。
 砂のように粒の粗い絵具から、粉のように細かい絵具まであり、粒子を示す番号が各色についてます。
 同じ色でも粒子が細かくなるほどに白っぽい色になります。
【岩絵具の粒子番号】
(粗い)←3>4>5>6>7>8>9(中間)>10>11>12>13>白→(細かい)
※粒子のもっとも細かいものは「白(びゃく)」といいます。
○顔彩
 日本の伝統色による水彩絵具。水をつけるだけですぐに使うことのできる手軽な絵具でスケッチにも制作にも使えます。

膠(にかわ)

 日本画の絵具は顔料(砂状・粉状)のままで売られています(顔彩を除く)。
 描くときには画面に定着させるための接着剤となるものが必要になります。
 日本画の場合それが膠(膠液)なのです。
 動物の骨や皮からゼラチン質を取り出してつくられており、コラーゲンが主な成分です。
○三千本膠
 古くから使われている棒状の膠です。使うときは、まず布に巻いた状態で折って細かくし、それを瓶などの容器(専用の膠鍋というものもある)に入れ、水につけてふやかしてから湯せんによって溶かし、膠液にします。
○鹿膠
 防腐剤入りの膠です。「軟靭」「乾燥」の二種類があり、湿度によって使い分けます。
 同じく水につけてふやかして湯せんによって溶かし、膠液にして使います。


 日本画で使う筆は水の含みの良い筆がお薦めです。
 彩色筆、線描き筆(則妙・削用)、ぼかし筆(隈取)、面相筆などの種類があり、表現によって使い分けます。
 まずは彩色筆と面相筆、また下地塗りのための刷毛があるとよいでしょう。

その他

 墨・絵具を溶くための絵皿・筆を洗うための筆洗(バケツ)、布(タオルなど)

※日本画の絵具は絵画教室alpでは販売しておりません。詳しくは教室で講師が初心者にも簡単に始められるように画材の揃え方を説明いたします。