浦和造形研究所

陶芸作品ができるまで

 陶芸は作ってから完成まで手順の流れがあり、作ってすぐに焼いて完成というものではありません。
 じっくりと時間をかけないとならない行程もあり、1から制作して本焼成するまで1か月から2か月程度かかってしまうのもこのためです。
 簡単に行程をご紹介いたします。

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1)粘土で作品を作る

 手びねりや電動ろくろで作品を作ります。
 少し時間を置いて高台や厚い部分を削ります。
 カップの取っ手や装飾を施します。
 体験では1回ですが、クラスを受講されている方は数回分時間をかけてじっくり作る場合もあります。

2)作品を乾燥させる

 作った作品を乾燥棚で時間をかけて乾燥させます。
 急激に乾燥させるとひび割れや変形の原因となりますので、作品の形、大きさによりますが2日から1週間かけてゆっくり乾燥させます。

3)素焼きをする

 乾燥させた作品を絵付けや釉がけをしやすい状態にするために素焼きを行います。
 素焼きは800度で10時間程度焼きます。
 急速に冷却すると割れてしまう可能性もあるため、1日近くかけてゆっくりと冷まします。
 植木鉢やテラコッタ彫刻の作品などは素焼きで完成となるものもあります。

4)絵付け、釉がけをする

 窯から出てきた素焼きの作品に絵付けや釉がけを行います。
 この時点での絵付けは下絵付けと言い、伝統的なものに呉須(青・紺)や弁柄(赤・茶)というものがあります。
 現在は下絵具という様々なカラーの絵具がありますので、そちらで絵付けをすることもできます
 釉がけは焼成するとガラス質の膜になる釉薬をかける作業になります。
 粘土と釉薬、釉薬の重ねがけなど完成作品の表情が変わりますので、色々とイメージしてかけることになります。

5)本焼成をする

 絵付け、釉がけをした作品を本焼成します。
 素焼きよりも高温の約1250度で15時間程度焼きます。
 これをすることで粘土がぎゅっと焼き締まり、さらに釉薬が溶けて冷え固まることでガラス質状になり、器として完成します。
 急冷することにより、ひびが入ることもありますので、2日ほどかけてゆっくりと冷まします。
 本焼成には【酸化焼成(OF)】【還元焼成(RF)】【還元落とし焼成(CRF)】と3種類あり、それぞれ同じ粘土、釉薬を使っても表情や色が変わってきます。
 それぞれスケジュールが決まっていますので、希望の窯で焼いて出てきた時点で完成となります。
※教室では行いませんがわざと急冷させて作る作品もあります

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